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2回目の投稿と『激レアさんを連れてきた。』について

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あそこまでダサいとちょっと笑ってしまった*1。また、改行後のスペースもいらないことを知り、プレビューという機能もあることを覚えた。いやはや便利だ。

そして尋常なまでのへり下り。ちょっとワザとやっている部分もあるが、「拙い」やら「しぶとく」やら「細々と」など、挙げ句には「ちっぽけな」とまで言い切ってしまう自尊心の低さは病的であろうか。いや、自分に自信のなく根暗なヤツほど面白いと松本人志の“あの”伝説的名著『遺書』にも書いてあったではないか。あれ、しぶとくはプラスの表現じゃね?それはさておき、本書は直接読んだことないので伝聞であるが、テレビ朝日の舟橋ディレクターも影響を受けたと言っている。

https://www.creativevillage.ne.jp/38060

テレビ朝日『激レアさんを連れてきた。』演出・舟橋政宏さんの激レア!TV業界エピソード」

『激レアさんを連れてきた。』はこの根暗Dと人見知り学部卒業見込のオードリー若林、(それと対照的な)華やかで、いかにも都会的な雰囲気の弘中アナ(かわいい)とゲストら*2が、「激レアさん」と称される人たちのエピソードを追っていくという構成の番組で、実に様々なタイプが混在している。

ところで「激レアさん」と称される彼ら(彼女ら*3)はどういう存在だろう。実際に出演してきた激レアさんを挙げてみると「13歳で家を飛び出したら、そのまま飛びっぱなしで43年間も行方不明だった人」や「有名なコンクールで優勝し貴族の前で演奏を行っていた世界的バイオリニストだけど、あの有名鳥居酒屋チェーンを本当に“貴族"が集まるサロンと勘違いして面接を受けてしまいそのままバイトして鶏肉を仕込んでいた人(原文ママ*4」など、いわゆる陽キャラ・陰キャラという小さな括りなんかではとても分けられない存在だろう。それを証拠に、「超越した存在」の激レアさんには“さん”としっかり敬称が付いていて、若林とかわいい弘中アナはそれぞれ研究員、研究助手という肩書きであること、つまり激レアさんから学び・享受する立ち位置にあるということがいえる。

そして、忘れてはいけないのは「激レアさん」たちは皆それぞれ市井から切り離された存在であるということだ。激レアさんあるある「とにかく病院に行かない」なんて若林がユーモアたっぷりに形容していたが、変人として粒ぞろい*5の彼らは日常の生活にはうまく溶け込められない。そうした一般の社会のレールから外れた人たちにスポットライトをあて、彼らの生き方とやや強めの個性を一挙に肯定して掬い上げてくれるのがこの『激レアさんを連れてきた。』なのである。つまり、何が言いたいかというと、自信がないってことは自信に持っていいってことです。

激レアさんを連れてきた。|民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

*1:前回の記事をご参照いだたきたく存じます

*2:こちらもまた番宣で来た人気女優やら何やら、良い匂いを醸し出すタイプである

*3:めんどくせえ

*4:特におすすめな回である

*5:↔︎一般社会では“不揃い”の彼らである